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越後妻有、行ってきました。(5)妻有の人々

もめです。

私が最も気になるのは、アートの祭と地域の人の関係性。
ヨソモノと地域の人の関係性。
地域の元気、とは。

妻有という場で、様々な人、要素がうごめいている。
090904刺繍


正直、批判的でした。
私だけでなく、近年増える一方のトリエンナーレやビエンナーレ。
日本では代表的な存在のこのアート祭をどうみるか。

何が引っかかるか。
たとえば、
・地域の元気といっても都会の莫大な資本が落ちて大枠の主導権は都会にあるのでは。
・増殖する作品点数、逆に地域の人々は疲弊していくのでは。


思うところが多々あり、旅の仲間のまりっぺやまるちゃんとは
議論を重ねました。
世の中の動きを冷静に捉えることのできるまりっぺや
建築を勉強しているまるちゃんの意見は
狭くなりがちな私の視点を広げたり角度を変えたりしてくれました。


アートと地域を考えるという点で似たところでは
数年前に直島に初めて訪れた時のことなどを思い出します。
当時私は学生であり、メセナやCSRを勉強していたこともあり
その角度から興味を持って訪れたのですが
アート鑑賞自体も好きでした。
当時よく言っていたのは、
「作品自体の意味がわからなくても、ただ、その空間に浸っているのが好き」。
それはそれでありですが、現在、田舎に移住をして
パートナーの耕平と共に持続可能な地域の姿を日々ディスカッションして
実践している状況では、鑑賞スタイルも変わっていることに気付きます。


今回、好意的に感じた作品は
地域に在るものを活かし(または消えゆくものの記憶を残し)
ヨソモノ(=アーティスト)が
圧倒的な『強い』作品に完成させている・・・・そんなものでした。


各作品についてコンセプトが立派でも作品自身からそれが感じられなければ
ちょっと不快な気持ちが残ります。
逆に素晴らしいものは、コンセプトを想像することができます。


いろいろと語り、全体しては批判的にみていた最終日。
実際に妻有の人と話した時、私たちの議論は机上の空論だったかも、と感じました。


実に、楽しそう。


この写真の作品の部落(と、住民が表現していた)は20数人。
作家が、まるちゃんの通う千葉大の卒業生だということもあり
見に行ったのですが、近くを通ったおばあちゃんが
「よくいらっしゃいました」と声をかけてくださいました。
090904くさむら


何かある時は部落の若いもん(といっても50代とか)が世話に出たり
作家も去年からここの部落の行事に参加したり。
本当に、にこにこと、違和感無く、楽しんでいらっしゃいました。
このおばあちゃんは、スタッフとしているわけでなく、
日常の墓参りの帰りにただ通り過ぎただけの
本当に普通のここの住人。


このかき氷が食べられる作品のスペースも、
楽しんで運営に参加するおじさんの姿が。
090904かき氷


60数年、新潟一筋のこのおじさん。
このスペースはもともと保育所だったそうで
子どもがいなくなり今はつかわれていないとのこと。
090904かき氷のおっちゃん


東京なんて遊びにいくくらいで充分やー
あんな蟻みたいに人がたっくさんおるところ、
ここは空気ええし、こども育てるんもこんなとこが一番やで


(関西弁ではないけど)こんなことを言っていて
この土地を本当に好きやという感じでした。


アートだなんだがわからないけど、ということも特になく
"普通に"みんな参加している、という感じ。


これは松代エリアの人々に調査した、地域を擬音で表すと、というリサーチの展示。
090904松代のひと


不思議な程肯定的な擬音が並んでいるんですね、世代問わず。
田舎の人は住んでいる場所に否定的だというわけではないようです。
実際、印象的だったのは、鑑賞にきているのが地元の人が
結構多いこと。
たまたまあったおじさんは、370カ所、ほぼすべて
まわっていました。
新潟とかこのあたりの県民性というか地域性なのでしょうか。


全ての物事において、全ての人が好意的なことはありえないとしても
出会ったおばあちゃんやおじさんのような人が
結構いそうなこの地域。
一定の角度から見ると、このアート祭、「成功」なのかもしれません。
今後どのように継続していくのかが気になるところです。

全く同じプロデューサーとディレクターで
来年、ここ瀬戸内でも国際芸術祭が開催されます。
島々が舞台、そしてメインは香川ですが、
まったく「ヨソの出来事」ではないので、
より一層「地域とアート」という視点で知り、参加し、考えていきたいです。


090904山村
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